Project/Aru_Shah_and_the_End_of_Time のバックアップソース(No.1)

主人公アルは、クラスメイトの挑発に意地を張り、古代のランプに灯を点して封印を解いてしまう。
ランプに封じられていた「眠れる者」は、九日後にシヴァ神を目覚めさせて、その舞踊で世界に終わりと再生をもたらそうとする。
アルは、自分がパーンダヴァ五王子の一人の生まれ変わりであり、終末を食い止める使命を負っていることを知る。
彼女は、ハトの姿をした守護者スバラ(愛称「ブー」)に導かれ、もう一人のパーンダヴァであるミニと出会う。
二人のパーンダヴァ姉妹は、まずは神々の元へ向かい、インドラとダルマから武器(小さな球と鏡)を受け取る。
アルはアルジュナの、ミニはユディシュティラの生まれ変わりだった。

「眠れる者」を止めるために、二人は冥界を目指す。冥界の扉を開くために、まずは少年期の鍵、成年期の鍵、老人期の鍵を手に入れねばならない。
時空を越えて、彼女たちは様々な試練を乗り越えて、鍵を手に入れる。触れた者を灰に変える「ブラフマースラ」、ラップのように韻を踏まなければ相手にしてくれない蟻塚の中の詩人「ヴァールミーキ」など。
冒険の途中、邪魔な存在を襲撃した「眠れる者」は、アルたちの心を乱す真実を暴いて嘲笑う。味方であるハトの「ブー」の正体は、マハーバーラタの邪悪な悪役シャクニだったのだ。
仲間たちは一時ぎこちなくなるが、お互いに守られたことを思い出して、信頼を結び直す。
また、「眠れる者」は、神々の乗騎を閉じ込めた鳥籠を落としていく。鳥籠に閉じ込められていたウッチャイヒシュラヴァスなどの神獣たちは、アルたちに協力することを約束した。

三つの鍵を手に入れた彼女たちは、死の国で記録者「チトラグプタ」の助言を受ける。道中、彼女たちはさらに試練と冒険を経験していく。
かつてパーンダヴァ五王子の住居だった「マヤの宮殿」は、彼らの帰りを待ち望んでいた。宮殿はアルたちをパーンダヴァと認め、また来てほしいと願って送り出す。
妻を殺したことで忘却できなくなった「シュクラ」は、通行料として、アルに「大切な時に何か忘れ物をする呪い」を掛けた。
二人は、巨大なクジラの口の中に隠されていた神々の武器を発見した。

やがて転生の泉を覗き込み、アルは衝撃の真実を知る。「眠れる者」は、アルの母親の夫だった「スヨーダナ」、すなわち他ならぬアル自身の父だったのだ。
彼は、かつては心からアルの母クリッティカーを愛するよき夫だったが、運命で「眠れる者」となることを定められていた。
クリッティカーは運命を変えられると信じて彼を愛したが、運命を変えることはできなかった。
彼女は、「木でも、石でも、渇いたものでも、濡れたものでもない」何らかの方法を使って、夫をランプに封じた。そして、愛する夫を運命から救う方法を探すために、考古学者となったのだ。

アルたちは、「眠れる者」を迎え撃つため、神々の乗騎たる神獣たちに乗って、アルの家である博物館へ向かう。そこは彼が封じられていた場所で、対決するにあたり有利なはずだった。
アルは知恵を駆使して、「眠れる者」と対決する。博物館にある無数の彫像のふりをさせて、神獣たちに待ち伏せをさせ、ミニの持つダルマの鏡を使って、母クリッティカー――愛する女――の幻で彼の注意を引き付けた。
アルは、母は夫を救うために愛から封印したのだと告げたが、「眠れる者」は耳を貸さない。あと一歩まで「眠れる者」を追い詰めたが、逃げられてしまう。

しかし、「眠れる者」は九日間のうちに目的を遂げることができなかったため、世界はひとまず終わりを免れた。
アルは父にとどめを刺せなかったことを悔いるが、「大切な時に忘れ物をする呪い」のせいだろう、とミニは彼女を慰める。
ブーは、かつて悪人だった自分を受け入れるか?と問うが、アルたちは、彼が何度も自分たちを救ったことを思い、信頼を表明する。
アルたちは、次の戦いに備えて、博物館から神々の世界へ通い、そこで守護者たち――ハヌマーンやウルヴァシー――から、英雄としての訓練を受けるようになる。
アルは、自分をいじめていたクラスメイトたちに、少し意趣返しをして、自身をもって振る舞うようになった。